- ある開発者の覚書 - ソフトウェア開発者が情報処理に関する雑多な話題をジャンルを問わずに書き留めています.未来の私、私と同類のgeekたちへ

2009-05-30

超静音PC自作への道 -SD to 2.5inch IDEアダプタ-

ノートPCは一般的にデスクトップPCと比較すると静音性には優れています。しかし場合によってはデスクトップPC以上の騒音を放ってしまう場合があります。例えばLibretto U100。CPUファンがフルパワーで回る時には会議中に隣の人が驚くほどの騒音です。また2.5inch HDDは個体差や経年劣化により多大な騒音源となる場合があります。数年前に中古で購入したNEC mobio NXのディスクも回転音がとてもうるさい状態になっています。いまさらこのPCを使用する予定はないのですが、うるさくさえなければ常時稼動させて時計を表示させておくとかお遊び的に使えないかと思い、SD/SDHC - 2.5inch IDE HDD変換カード MM-ADIDE2SD(バルク)を購入してみました。しかし残念ながらmobio NXではどうしても認識しませんでした。ほかに所有している古いノートPC、IBM Thinkpad X22やDELL Latitude C400では正常に認識したのでTranscend SDHC Class 6 16GBを挿してWindowsXPをインストールしてみました。 前項のコンパクトフラッシュIDEアダプタで敗北していたのでパフォーマンスに期待はなかったのですが意外によいです。起動直後に多少ストレスを感じるくらいでそれ以外ではHDDとの差はあまり感じられませんでした。Winamp等のアプリケーションの起動は明らかにコンパクトフラッシュIDEアダプタより速いです。

2009-05-26

超静音PC自作への道 -コンパクトフラッシュIDEアダプタ-

掲題のリンクはIDEコネクタにCFを接続してHDDとして使用できるアダプタです。ストレージを無音化できます。最近だとSSDを使えばよい話なのですがまだまだ高価です。手持ちのCFを再利用できる場合は数千円程度の追加投資で無音ストレージが手に入ります。
Transcend 8GB x133をこのアダプタで使用してみました。しかし実用的ではありませんでした。シンクライアントとして利用するPCに接続したので主な使用アプリケーションは

・リモートデスクトップ
・SSHクライアント(putty)

です。これらのクライアントアプリケーションは起動自体には多少もたつきますが接続後は当然ながら特に問題ありません。音楽聴きながら作業することが多いので

・Winamp
・GOM Player

を同時に利用します。Winampの起動には非常に時間がかかります。しかし起動さえしてしまえば再生中に音が飛んだりすることはほとんどありません。

Windows Update等の作業も非常にレスポンスが悪いです。そのほかにも何かの完了待ちの間に少しでも別の動作を行おうとするとかなり待たされます。おそらくディスクへの書き込みと読み込みが同時発生してプチフリーズが起こりまくっているのではと思われます。

2009-05-17

超静音PC自作への道 -電源-

静かなPCを作ろうと四苦八苦した時期がありました。いや、今もちょくちょくやってます。その記録を少し書き留めておこうかと思います。
PCの騒音発生源として電源ファンは厄介です。というのは電源の一部として設計されているので、下手に回転数を落とすなどの改造を行うと危険だからです。実際に冷却性能が足りなくなると最悪の場合は火事になります。そこで静音を求める人たちがたどりつくのはファンがない電源、ACアダプタです。
ACアダプター for デスクトップPC 360W(PLS360)という製品があります。電源容量からすると今時の売れ筋製品と比較してかなり割高な製品です。しかし無音です。誘惑に負けて買ってしまいました。
この電源、PLS360はカタログスペックは360Wです。しかし同容量の他の電源で起動できるすべての自作PCで使用できるわけではありません。250W電源で問題なく起動する構成の自作PCでもPLS360では起動しないこともありました。ただし起動さえしてしまえばその後は安定動作します。おそらくピーク性能が不足していて比較的大きな電流を要求される起動の瞬間のみが問題になっているのかと思われます。
起動に成功・失敗する構成をまとめておきます。

●失敗例
いずれもMemory×1,IDE3.5HDD×1,光学ドライブなし,PCI拡張カードなしの最小構成で
ビデオカードはどれを使ったのか忘れてしまいましたが「AGP Radeon 9200」かそれ以前のAGPカードです。あまり電力食うやつではないはず

・その1
CPU:AMD Geode NX 1750
MB:GIGABYTE GA7DXR

時々起動する。打率3割程度

・失敗例2
CPU:PentiumⅢ 667MHz
MB:RIOWORKS PDVIA

たまに起動しない。打率7割程度。組んだ直後は9割で起動していたのでPLS360自体が経年劣化でへたっているのかもしれない

●成功例
VAIO PCV-R71
CPU:PentiumⅢ 600MHz
Memory:SDRAM 256MB×2
HDD:CF8GB on IDE-CFアダプタ
CD-Rドライブ×1
ビデオカード:AGP Radeon 9200

100%起動。PLS360の片方のACアダプタのみで180W構成で起動するとCD-Rドライブが動作しない。私が現在メインで使用しているシンクライアントです。HDDの詳細は後述

2009-05-14

Ubuntu Netbook Limix の使用レポート

Libretto U100で使ってみました。ファーストインプレッションはよかったのですがいくつか問題が

・ランチャがマウス操作できない
マウスカーソル位置の取得がおかしいのか、あらぬところがクリックされて全く使えません。キーボード操作でTab+矢印キーならどうにか使えます。1280x768のワイド画面を想定していないのか?と考えましたが一般的なネットブックでもワイド画面のものはゴマンとあります。早々にランチャをあきらめて普通のデスクトップに変更しようとしました。

・Desktop Switcherを使うと次回ログイン時にウィンドウマネージャが動かない
普通のデスクトップに変更するツールが用意されています。正常に変更できたように見えるのですが、次回ログイン時にウィンドウマネージャが起動せずにデスクトップだけが表示された状態になります。調べてみると掲題のサイトが見つかりました。不具合報告されている問題でパッチも作成されているとのこと

・Windows Mobileインターネット共有でのネットワーク接続が不安定
USBでS21HTと接続してインターネット共有を使用すると、特にUbuntuで設定をしなくてもネットワーク接続できます。出来てるように見えるのですが、いざFirefoxでWebを閲覧し始めると特定のサイトでは正常に表示されるが他のサイトでは非常に時間がかかったり表示されなかったり。これは原因不明です。

いわゆるネットブック的な使用方法を期待して「Webの閲覧とメールチェック」「Remote Desktop over SSH port forward」のみができれば十分と思っていたのですが、どうやら両者ともサクッとはできないようです。残念、、、

2009-05-12

KURO-RS Controller

玄人志向の赤外線学習リモコンデバイスでKURO-RSというのがあります。これを制御するシンプルなアプリケーションを作って公開しました。現在のところ動作デバイスのテストぐらいしかできませんが、これから発展させてみようと思ってます。学習した信号の保存機能とか、ショートカットキーのカスタマイズ機能とか。将来的にはこのアプリケーションをKURO-RSのインターフェイスとして他のアプリケーションと連携させたいという妄想も。

2009-05-03

Libretto U100のUSBメモリへUbuntu Netbook Remixをインストール

Ubuntu Netbook RemixをLibretto U100で動かしてみました。イメージファイルをダウンロードしてUSBメモリに書き込んでインストール用のUSBメモリを作成、このUSBメモリからブートすると既存のHDDには変更なしに試すことができます。特に設定することもなくUSB接続のTouch Diamondのインターネット共有でネットワークに接続できたりしてなかなかよさそうなので通常通りにインストールして使ってみることにしました。インストール先は別のUSBメモリにしました。USBポートからほとんど飛び出さないUSBメモリです。
インストーラを起動してインストール先選択でUSBメモリを指定します。順調にインストールは終了したのですが起動時にGRUBがフリーズしました。「GRUB」と表示したまま先に進まず。GRUBをインストールし直したりいろいろ試したのですが解決せず。掲題のリンクからヒントを得てBIOS設定で以下を変更することにより無事にGRUBが使用できる状態になりました。

LEGACY EMULATION -> USB Memory BIOS Support Type
"FDD" -> "HDD"

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