- ある開発者の覚書 - ソフトウェア開発者が情報処理に関する雑多な話題をジャンルを問わずに書き留めています.未来の私、私と同類のgeekたちへ

2009-12-31

Touchless SDK

WebカメラでPC操作を行うためのSDKです。以前Slashdotの記事で見つけたものですが、実際にDemoを動かしてみての感想をメモ
  • 特徴点を色で認識しているのでマーカーとして登録する物と背景の色との関係が認識精度に大きく影響する。白い壁をバックに赤と黄色の小物をマーカーにしたりすると高認識率だった。
  • 特徴点と同じ色を持つピクセルを全て含む最小の長方形を判定するという仕組みか?Demoのお絵かきソフトでマーカーをカメラに近づけると太い線になるが、長方形の面積で太さを決定しているようだ。3D的な認識アルゴリズムではないらしい。
  • 単純に特徴点の色のみでの認識でもない模様。背景が変わると認識率が大きく低下してマーカーの登録しなおしが必要になる。画面内の画素平均等も考慮されているのか?
  • カメラのフレームレートが低いと厳しい。カタログスペック最高フレームレート30fpsの安価なWebカメラで実際は20fps出ていたようだが、マーカーをかなりゆっくり動かさないと操作できないためDemoのゲームはほとんど意図どおりに動かすことはできない。デジカメ(Xacti)をUSBカメラとして使用した場合だとデモ動画と同程度のスムーズさで操作できた。
そういえば家庭用ゲーム機とかWebカメラ付属のアプリケーションとかでも似たようなものがありました。アルゴリズムとして目新しいというよりも要素技術として使いやすいように整理されたことに意味があるものと思われます。なんか楽しい応用を考えてみたいですね。

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